2014年09月03日
「今日の読みどころ」 9月2日朝刊 編集編成局次長・古賀攻
<避難勧告 13%どまり> =1面、社会面
今年4月から7月にかけて「土砂災害警戒情報」が発令された303市町村のうち、実際に避難勧告や避難指示を出したのは13%にあたる38市町村にとどまっていました。内閣府は「空振り」を恐れずに勧告を出すよう促していましたが、広島の土砂災害で指摘されたように、市町村側には判断に迷いがあるようです。
<横須賀の海自隊員 いじめ自殺> =社会面
海上自衛隊で再び上官にいじめられた部下の乗組員が自殺しました。舞台は横須賀基地の護衛艦です。甲板のハッチに手を掛けさせてはさむという暴行にとどまらず、部下の携帯電話を隠したうえで「新しい電話の契約代金を預かる」と現金4万円まで受け取る詐欺まがいの行為が明らかになりました。海自の体質問題が背景にありそうです。
<介護の言葉分かりやすく> =くらしナビ(統合15面、セット13面)
介護の現場で使われる専門用語があまりに難解すぎるため、さまざまな混乱を生む要因になっているのではないかという問題提起です。記事では、腰痛の診察を受けたお年寄りが「廃用症候群」と告げられ、「自分の身体は廃用品か」とショックを受けた事例が紹介されています。介護士不足が問題になっているのだから、改善が必要です。