2014年09月10日
「今日の読みどころ」 9月10日付朝刊 編集編成局次長・吉野理佳
【ニュース】
★東日本大震災から3年半がたつのに、岩手、宮城両県の小中高校計61校の校庭に建てられた仮設住宅4224戸のうち、解体が済んだのは28戸(0・6%)にとどまっています。用地確保の難しさなどから自宅再建や復興住宅の建設が遅れているためで、校庭で運動できない子どもの運動能力低下に影響を与えているとみられる調査結果も明らかになりました(1・3面、統合12版から)。
★テニスの全米オープンで、日本勢で初めて決勝に進出した錦織圭選手(24)はクロアチアのマリン・チリッチ選手(25)に敗れ、準優勝に終わりました。惜しくも頂点は逃しましたが、新時代を切り開いた「圭」をたたえ、次の4大大会に期待する声が相次ぎました(1面・運動面・社会面、統合12版から)。
★埼玉県内の盲学校に通う全盲の女子生徒が、JR川越駅構内で背後から右膝の裏を強く蹴られてけがをしました。女子生徒の杖に引っかかって転倒した何者かが腹いせに蹴ったとみられますが、終始無言だったため性別や年代は不明です。無防備な生徒を蹴ったうえに、「身元が分からないようわざと声を出さなかったのならさらに卑劣だ」と校長はショックを受けています(社会面、統合12版から)。