2014年10月03日
「きょうの読みどころ」10月3日朝刊 編集編成局次長 花谷寿人
朝日新聞をめぐる問題は、報道のありかたと同時に今の社会を問い直しているようでもあります。
【その1 多様な意見が報道の命】
毎日新聞の「開かれた新聞」委員会。今回の大きなテーマは朝日新聞が誤りを認めた報道について。コラム掲載拒否の当事者でもあった池上彰さんら委員3人が論じています。特集面で詳しく伝えています。
【その2 卑劣な行為】
元朝日新聞の記者が教壇に立つ二つの大学に、それぞれの退職を要求する脅迫事件。社説は「看過できない卑劣さ」と非難しています。1面余録も「恐怖によって社会を操ろうとする者は言葉本来の意味でテロリストである」と指弾しています。
【その3 1人ディベート】
オピニオン面に載った16歳高校生の投書。1人だけで二つの意見を闘わせる宿題が出たといいます。ディベートの訓練だとか。「本当に相手を納得させたいのならば、(自分の言いたいことだけを言うのではなく)反論に的確に反論できるようにすべきであると思う」。同感。