2014年10月17日
今日の読みどころ10月17日朝刊
編集編成局デジタル報道センター長 高島信雄
【捜索ついに中止】
56人が死亡した御嶽山。積雪による2次災害の危険が増したため、長野県の対策本部は16日を最後に捜索活動を打ち切りました。いまだ7人が行方不明ですが、再開は早くとも入山が可能となる来春以降となります。取材に応じた家族らは必死の捜索活動をしてきた隊員らに感謝の言葉を述べる一方、一日も早い捜索再開を待ち望んでいます。(1面、社会面)
【暴力に走る児童】
全国の小学校で1年間に起きた児童による暴力行為が1万件を超えました。調査をまとめた文科省には「感情のコントロールができない子が増えた」「人間関係をうまく構築できない児童が多い」との声が教員から寄せられています。統計には含まれない「言葉の暴力」も目立つそうで、貧困など社会のひずみが背景にあると指摘する専門家もおり、対策が急がれます。(1面、27面)
【韓国国民に亀裂】
韓国で294人の犠牲者を出したセウォル号沈没事故から半年。修学旅行中だった高校生ら行方不明者10人の捜索は今も続いています。長期に及ぶ「追悼」ムードに韓国国民の中には疲労感も漂い、遺族も一枚岩ではありません。事故の真相究明方法をめぐっての対立も深く、亀裂は深いようです。現地特派員からのリポートを国際面に。